(連続ブログ小説)友達の彼がゲコっとないた 2 最後
前回→(連続ブログ小説)友達の彼がゲコっとないた 1 | NPO法人江朋会 joblead(ジョブリード)
「だって!一等星に戻ってくれるんだよ!?それにドラッグストアのポイントカードも貯まっていたし!」
「どんなドラッグストアで買って来たの!?そんな理由で雨澤さんをカエルにしたの!?」
「ちゃんと本人にも許可はとってから飲んでもらったよ!」
「断ろうよ雨澤さんも!」
「んで・・たしかに瞳は綺麗になったけど、夜にゲコゲコうるさくて・・・静かにしてほしいのにずっとうるさいし・・」
「あ、うるさいってそう意味なのね。」
穴子は額を抑えながら、具合が悪そうな顔をした。
小さいころから穴子はカエルの鳴き声が嫌いだったから、当然といえば当然だが。
「・・・だったら人間に戻せばいいじゃん・・戻せるかは知らないけど・・」
「でも!瞳が二等星になっちゃうんだよ!それに今の姿には夜の鳴き声以外に不満はないし!」
「いやそれ以外の不満もあろうよそこは・・・世の中そんな完璧な人なんていないし、流石にわがままがすぎるよ。」
「う・・・」
「それに、一等星の瞳でもひどい人もいるかもしれないし、手に取るまではいいと思っていたものの、
手に取ったらあんまりだったなんてよくある話でしょ?
そもそも、瞳以外にも、笑顔とか性格とかいろいろ褒めていたじゃん。穴子は雨澤さんの瞳以外を否定したいの?」
「・・・はぁ、そうだよね・・確かにわがまますぎたよ・・・ありがとうナメミ、これからは瞳以外のいい所とかにも見てみるよ。」
「うん、そうしてみたら?」
「雨澤さんもごめんなさい、こんなことにつき合わせちゃって。」
「ゲコゲコ」
「ふふっ、本当に心が広いんですね。」
「言葉わかるんだ・・」
その後、穴子にちゃんと人間に戻してあげるように伝えてから、私たちは帰路についた。
あれから数週間が経ち、私はあの時とはまた別のカフェでカフェオレを飲んでいた。
「あ、やっぱり穴子の友達の・・」
突如、後ろから男性の声が聞こえてきたので振り返ると、雨澤さんが立っていた。もちろん人の姿で。
「お久しぶりです。なぜここに?」
「穴子といっしょにここのカフェに行こうとなりまして、『少しメイクに時間がかかるから先に行っていいよ』
と言われたので席をとっておこうと。」
「穴子とはどんな感じでしょうか?」
「とてもいい感じですよ。あれからは瞳の事以外にもみてくれますよ。」
「それはよかったですね。」
「ええ、毎日が幸せですよ!明るい笑顔を向けてくれて、僕の事をきにかけてくれて、」
「うんうん。」
「寝癖がひどいのが愛らしくて、ゆで卵を10個一気に食べられる特技があって、」
「うんう・・・うん?」
「カエルの鳴き声は嫌いだけどガマガエルのTシャツをもっているギャップがあって、靴下を裏返したまま洗濯するズボラさがかわいくて、
そしてなにより・・・」
「あまくん!おまたせ!」
聞き覚えのある穴子の声がした方をふりむくと、
私たちよりはるかに大きな蛇が舌を鳴らしていた。
「僕は実は蛇マニアだという事をいったら、『大蛇になる薬』で蛇になってくれるところとか!」
「・・・今度は蛇化現象か・・・」
了
作 コカプリ(ここではこちらを使わせていただきます。)
読んでくださりありがとうございました。投稿遅れてすみませんでした。
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